【welongプロジェクト】2月。

はじめまして、【匿名】と申します。

現在こそ異性愛者な私ですが、約3年前に成人するまでは同性愛者でした。
男性に対してはいわゆる「男性恐怖症」で、業務連絡以外でまともに話した経験はありませんでした。

同性愛者ではありましたが「女であれば誰でも好きになれる」という訳ではなく、好きになった相手がたまたま女だったという表現が近いです。
生涯で好きになった女性はただ一人です。

前置きはここまでとして、成人を間近に控えたある日の帰宅途中に男性に襲われました。

イヤホンで音楽を聴きながら歩いていたこと、ミニスカートを履いていたこと、一人で夜道を歩いていたこと、若い女であったこと。
どの要素が引き金となったかは分かりません。

暗い道中でいきなり背後から押されて組み伏せられ、そしてものすごい力で下着を剥ぎ取られました。
思いきり叫んで抵抗したせいか、それ以上の被害はありませんでした。
加害者の去り際に見たのは、当人の足元を揺れるプリーツスカートとポニーテールでした。

要は、女装した男に襲われたという訳です。

加害者が去ってからは自宅に走り、偶然起きていた妹にその話をしました。
その時私は泣きながらでもなく、怒りながらでもなく、笑いながら話をしました。

その後起きてきた母親に対してもやはり笑いながら語り、連れられて行った警察内でもずっとへらへら笑っていました。
翌日からの日常生活でも、友人には笑い話として話すのみでした。

体には痣が残り、犯行現場には破れた下着の落ちていた場所を示す印が残りました。
加害者はほかの土地でも同様の事件を起こし、後に逮捕されました。

当時の私が悲しさ・怒り・恐怖心を感じなかった訳ではありません。
今思えば、男性恐怖症で同性愛者である私を全て否定するような事件に巻き込まれたという事実を、笑いでかき消したかったのでしょう。

過ぎた過去に対して自分ができることと言えば、何もありません。
いまさら悔んだところで、当時の私にかけたい言葉があると言ったって、過去は変えられません。

そこで、この投稿を読んで頂いた方にお願いがあります。

私と同じように、犯罪被害を笑い話としてしまう方は少数派ながら存在するかと思います。
辛い過去を乗り越えて最終的にお笑い種となるのなら問題はありませんが、順序が逆となるのならそれは問題です。

身近な人がこのような状態に陥っていたら、笑い話に一通りのった後「泣きたかったら泣いていいんだよ」とひとこと、伝えてあげてほしいのです。

そして、もしあなた自身がそうでしたら、一度だけでいいので自分を慰めてあげてほしいのです。

【プロジェクトの参加方法は別ページに載せていますのでそちらをご覧ください。welong運営】